最大酸素摂取量
「体が使う酸素の量」が酸素摂取量です、その最大値が最大酸素摂取量です。
「最大酸素摂取量」について酸素とエネルギー源(糖質、脂肪)を使ってエネルギーを産生する場合、単位時間あたり(1分間あ
たり)に酸素をたくさん取り込める、使える方が、エネルギーもより多く産
み出すことができます。そのため、最大酸素摂取量は持久力の指標の一つと
なります。
これを高めるには?
・肺の換気量(空気を出し入れする量)を増やす
・心拍出量を増やす
・通り道を良くする(血管)、
・酸素を運搬してくれるヘモグロビンを増やす(多すぎてもダメなので「増
やす」というより適正量を保つ)、
・筋肉での酸素の使い方をよくする
などです。そのために、日々トレーニングをします。
なお、筋肉…より、心臓や肺の機能の方が最大酸素摂取量に大きな影響が
あると言われています。ということは、心臓や肺の機能を強化することが最
大酸素摂取量の向上につながる…と言えると思います。ちなみに最大心
拍数はトレーニングで大きく変化することはありませんので、それでも最大
時の心拍出量(1回拍出量×心拍数)を大きくするには、1回拍出量の増加
=心臓を大きくする、心臓の筋力を上げることが必要になります。
最大酸素摂取量は、12分間走やシャトルラン から推定もできます。12分
間を全力で走る、シャトルランでゼーゼーはあはあマックスまで追い込む…
というところで発現するとも言えます。また、そのような、短時間を全力で
駆け抜ける、1500mや5kmなどは最大酸素摂取量の高低がタイムに密接に関係
しています。マラソンの場合は、確かに低いより高い方が有利ですが、それ
だけではなく、「ある程度」の強度で長く走り通さなければなりません。
「筋肉で酸素を受け取りエネルギーを産出する力」がどれだけあるかも鍵に
なります。
澁谷和久
速く走れるのには理由がある。
http://fit-tec.com/